大西陶芸

フェイスブック 電話 メール

十分の一。

日曜日。

朝4時に起きて、私用で神戸に向かった。荷物を沢山搭載する予定だったので

息子の愛車PRADOを拝借。お礼の代わりは「ガソリン満タン」だと言う。

自分の軽四の感覚で気軽にOKしたところ、帰りに泣きをみた。。。。。

 

沢山の人で賑わっている家具やインテリアを扱う総合施設。

リフォームしている都合で、あれやこれやと目的の品を吟味してはカートに放り込む。

途中、食器のコーナーに人だかりが見えた。

私はどうしても人の手の温もりの感じられる食器が好きなので、ここで販売されている

ような型で制作されたものは、まず欲しくないし、買わないし、使わない。

デザインがよくても、使っているうちにあっという間に飽きてしまった経験から。

重さとか口当たりとか、自分自身の感覚と合わないのも理由かな。

でも沢山のお客さんが手に取って購入している。ちょっと私も近寄って見てみよう。

う~~ん、びっくり。

デザインもモダンで、シンプルで使いやすそうな器が、信じられない価格で売られている。

飲食店でよくみるようなデザインのものも多数。壊れたりすることが多くて、量が沢山必要

な飲食店などは、この価格だと重宝するだろうなぁ。

だって、だって、うちの工房の品の十分の一くらいの値段なんだもん。

しかし安価ではあるけれど、安全性が保障された上で、洒落たデザインの器でもある。

強いブランド力が、商品の信頼性も生活の楽しみも同時に提供しているのだろう。

砥部焼も売れなくなったと言われる昨今。

ある意味、このような価格の製品と競っている面もあるんだと実感。

 

先日、「砥部焼は高くなったと言われていますが?」と質問を受けたことを思い出す。

高くなったのも事実だけど、一般的なモノの価格も下がっているのも事実。

高くなったというよりも、未だに機械化せず手作りにこだわっているから。

そこに重きを置いているから。それだけは外せない。

だから、ひとつのものを時間をかけながらも丁寧に作っているのだ。

それだからこそ、砥部は小さな産地であるにもかかわらず今も生き残れている。

作り手がちゃんとアピールして、そこに価値を見出してもらいたいと願う。

 

 

 

 

 

 

お稽古

お花のお稽古に通いだして、まもなく丸4年になる。

20代前半に少しの間習っていた時期もあったが、17年ぶりに再開した。

それにはちょっとしたキッカケがあった。

 

個展の際、花器には生花を挿していた方が雰囲気もよく、またお客様に提案しやすい。

だけど、花器や場所に適した花を選び、品良くさり気なく活けるって本当に難しい。

そんな時、「私には出来ません」と簡単に言って他の方にお願いしてしまうよりも

「私が活けます」って言えるようでありたいと思ったのだ。

その為には独学でなくきちんとお稽古に通おうと思い立ち、今の先生の華道教室で

月2回、仕事を終えてから勉強させてもらうようになった。

 

お稽古では”投げ入れ”といって、水盤などに剣山に花をさして活けるのではなく

一般的な花瓶に花を挿しながら活けるやり方を教わっている。

個展の前には、実際に出品する花器を持ち込んで活けたりもしている。

先生に活け方のテクニックや花の特性を教わりながらのお稽古の時間は、

とても自分自身を豊かな気持ちにさせてくれる。

また花のことだけではなく、花器の形状がいかに花の活けやすさを左右するか、

花のもちを良くするかなども教えていただき、花器を制作する上で大切なことにも

気づかされている。

 

お稽古を始めてから、個展での作品に自分で花を活けれるようになったのが

とても嬉しい。だけど実力はまだまだなので、作家自らが作品のイメージを壊したり

してしまわぬよう、小さな花器にちょこっとだけひかえめに活けている。

まだまだ勉強が足りないということでもありますね。