翌朝。
絵の具を浸した海綿を、ポンポンとリズムよく素地にたたき込んで
自然なグラデーションで表現できるように絵付けしていきます。
一色で塗るのではなく、何色も重ねてぼかします。
最初から濃い絵の具で塗ると、釉薬をはじく恐れがでるので
薄い絵の具を上から上から重ねていく要領です。
とにかく丁寧に、ポンポン。。。
焼き上がり時の絵の具の発色を想像しながら、もくもくと作業を進めていくのですが
これだけ大きいと果たして想像した通りになるかな・・・とちょっぴり不安。
絵付けした時と焼き上がった時の色の発色は違うので、そこがとても難しいのですが
とにかく今までの経験を信じるしかありません。一番緊張する作業です。
でもその分だけ、きっと楽しみも大きいということなのでしょう。
全部の色付けが終わりました。少し時間をおいては全体を見回して、気になる部分に
また手を加えます。 時間をおくと、気が付けなかったことが見えてくるのです。
これを何度か繰り返します。
そのあとで、いよいよ液体ゴムをはがしていきます。
今度は筆を使って、動きのある枝やツルを勢いよく描いていきます。
失敗はできないので、これまた緊張の瞬間。
余白を計算して、足りない部分に「エイッ!!」って感じでしょうか。
はい、やっとやっとモニュメントの完成です。
なんとか無事に絵付けを終えることが出来ました。
後は制作された窯元さんのところにある、大きなガス窯で焼きあげます。
焼き上がった画像は、また後日紹介させてもらいますね。