大西陶芸

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秋らしく・・・

日中の暑さもどこかカラッと気持ちよく、朝晩は随分涼しく感じるようになりました。

昨日の退社時、工房を出るとフワ~~ンと秋の香りがしました。

草の香り?風の香り?よくはわからないけど、確かに感じる。 

 『あっ、秋だ!!』と思わずひとり言。

 

さて、今日は秋の食卓にお薦めの器をふたつ紹介します。

模様は、秋らしく実がついた「さんきらい=山帰来」。

図鑑では「さるとりいばら」とあるけれど、陶芸作品とかでは、どの地方の作家さんも

この模様を「さんきらい」と言っていますね。  耳ざわりもいいのでしょうが、

「さんきらい」はとても縁起のいい植物なので、そういう点でも好まれています。

むかし、むかし・・・。

病気になった村人は、山に入ってさんきらいの実を食して病気を治し、元気になって

無事に村に帰って来る。  なので、漢字では「山帰来」

 

 その「さんきらい」をモチーフに、これからの季節に活躍するアイテムがこちらです。

DSC02467ちょうどラーメンやうどんが一人前入り、同柄のレンゲが

セットになった片口丼です。口元の右側の部分。

片口の凹んだところにレンゲがすっぽりおさまり、食べてる

最中にレンゲがクルクルと動かないのがウリなんです。

※ 左奥はレンゲを凹みにセットしたところ

 

また、この片口の部分が器のデザイン上でアクセントにもなっています。

私自身、片口の形が好きなんです。なんか可愛い。

加えて底に向かって丸みを帯びてるので、持ち上げる際にも手に添って持ちやすい形になってます。

麺類以外にもポテトサラダを入れたり、上品にちょこっと煮物を盛ったり。DSC02474

シチューやポトフなどのスープ類にも便利だし、これで雑炊食べても

料理が冷めにくいので最後まで美味しく戴けます♪

色は赤い実のタイプと、黄緑の実のタイプの2パターンで展開中。

ツル系の植物が自由奔放に生き生きと伸びていく様子を、

器をぐるりと囲むように、これまた私ものびのびと絵付けをしました。

内側は磁器肌を生かして真っ白です。

 

 

こちらの作品、東予地方の方にもお近くでご覧いただける機会が出来ました。

今週末の14日~23日までの10日間、四国中央市下柏にある「みすず本店」さんで

展示していただける予定です。 ■ お問い合わせ先 ℡0120-23-8850■

ご興味ありましたら、是非お店にお立ち寄りくださいね。

 

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もうひとつは、同じく山帰来のマグカップ。

朝晩涼しいので、あたたかい珈琲がとっても

美味しい季節になりました。

肉厚なので冷めにくく、そっと手を添えても

磁器肌が熱すぎることがありません。

夜。

大好きな珈琲が入ったカップを両手で持ちながら、

目は映画の画面に釘付け。

そんなのんびりした時間が楽しい、秋の夜長になりました。ここのとこ、一日一本は映画観てます♪