日中の暑さもどこかカラッと気持ちよく、朝晩は随分涼しく感じるようになりました。
昨日の退社時、工房を出るとフワ~~ンと秋の香りがしました。
草の香り?風の香り?よくはわからないけど、確かに感じる。
『あっ、秋だ!!』と思わずひとり言。
さて、今日は秋の食卓にお薦めの器をふたつ紹介します。
模様は、秋らしく実がついた「さんきらい=山帰来」。
図鑑では「さるとりいばら」とあるけれど、陶芸作品とかでは、どの地方の作家さんも
この模様を「さんきらい」と言っていますね。 耳ざわりもいいのでしょうが、
「さんきらい」はとても縁起のいい植物なので、そういう点でも好まれています。
むかし、むかし・・・。
病気になった村人は、山に入ってさんきらいの実を食して病気を治し、元気になって
無事に村に帰って来る。 なので、漢字では「山帰来」
その「さんきらい」をモチーフに、これからの季節に活躍するアイテムがこちらです。
セットになった片口丼です。口元の右側の部分。
片口の凹んだところにレンゲがすっぽりおさまり、食べてる
最中にレンゲがクルクルと動かないのがウリなんです。
※ 左奥はレンゲを凹みにセットしたところ
また、この片口の部分が器のデザイン上でアクセントにもなっています。
私自身、片口の形が好きなんです。なんか可愛い。
加えて底に向かって丸みを帯びてるので、持ち上げる際にも手に添って持ちやすい形になってます。
麺類以外にもポテトサラダを入れたり、上品にちょこっと煮物を盛ったり。
シチューやポトフなどのスープ類にも便利だし、これで雑炊食べても
料理が冷めにくいので最後まで美味しく戴けます♪
色は赤い実のタイプと、黄緑の実のタイプの2パターンで展開中。
ツル系の植物が自由奔放に生き生きと伸びていく様子を、
器をぐるりと囲むように、これまた私ものびのびと絵付けをしました。
内側は磁器肌を生かして真っ白です。
こちらの作品、東予地方の方にもお近くでご覧いただける機会が出来ました。
今週末の14日~23日までの10日間、四国中央市下柏にある「みすず本店」さんで
展示していただける予定です。 ■ お問い合わせ先 ℡0120-23-8850■
ご興味ありましたら、是非お店にお立ち寄りくださいね。
もうひとつは、同じく山帰来のマグカップ。
朝晩涼しいので、あたたかい珈琲がとっても
美味しい季節になりました。
肉厚なので冷めにくく、そっと手を添えても
磁器肌が熱すぎることがありません。
夜。
大好きな珈琲が入ったカップを両手で持ちながら、
目は映画の画面に釘付け。
そんなのんびりした時間が楽しい、秋の夜長になりました。ここのとこ、一日一本は映画観てます♪