懇意にしていただいている方から、ウェルカムプレートのご注文をいただきました。
昨年新居を建てられたそうで、玄関に飾ってお客様をお迎えしたいとのことです。
サイズ、デザイン、模様の配置、好みの文字を決めながら、全体的なイメージを
すり合わせていきます。
お互い頭で描いているビジョンは見えないので、打ち合わせの時間はとても大切にしています。
特にこのようなオリジナルのものは、お客様の想いが強く込められていることが多く
その期待を裏切ってしまわないように・・・といつも気をつけています。
お客様が選ばれた文字は、絵と余白を考慮しながらベストなバランスまで拡大します。
今はプリンターがあるので拡大、縮小などの調整も手軽に出来るのですが、
仕事を始めた頃は逐一コンビニまで拡大コピーをしに行ってました。
1度でうまくいけばいいのですが、なんとなくしっくりこない時なんて、もう一度出掛けたり・・・・。
今思えば、時間的なロスも多くて大変。
ほんと、今は便利になりましたね。
さて、その文字を陶板に写して、手描きでゴスの絵の具を塗っていきます。
この作業。学生時代のレタリングの授業が大変役に立っています。
手仕事の多い環境なので、特にそう感じます。
なるべく色のムラが発生しないように、薄めの絵の具で何度も重ね塗り。
線が細い部分もあったので、とうとうリーディンググラスを使ってしまいました。
えぇ、はっきり言えば老眼鏡のことです(涙)
この画像はまだ絵付けが終わった段階の状態。 文字の場所を決める鉛筆の跡があります。
鉛筆の線は焼成すると消えるので、このまま放っておきます。
素焼きの段階は全体的にマットなので、私は焼成後のものより、この時点のものが好きです。
ピカピカした光沢がない分、しっとりと落ち着いた色味がなんともいいんです。
で!!
焼きあがったウェルカムボードなんですが。
焼き上がりの画像もアップして、比較してもらおうと考えていたのに
そんなことすっかり忘れて、お客様にお渡ししてしまいました。
あぁぁ~~。
私らしいといえば、私らしい。。。