お花のお稽古に通いだして、まもなく丸4年になる。
20代前半に少しの間習っていた時期もあったが、17年ぶりに再開した。
それにはちょっとしたキッカケがあった。
個展の際、花器には生花を挿していた方が雰囲気もよく、またお客様に提案しやすい。
だけど、花器や場所に適した花を選び、品良くさり気なく活けるって本当に難しい。
そんな時、「私には出来ません」と簡単に言って他の方にお願いしてしまうよりも
「私が活けます」って言えるようでありたいと思ったのだ。
その為には独学でなくきちんとお稽古に通おうと思い立ち、今の先生の華道教室で
月2回、仕事を終えてから勉強させてもらうようになった。
お稽古では”投げ入れ”といって、水盤などに剣山に花をさして活けるのではなく
一般的な花瓶に花を挿しながら活けるやり方を教わっている。
個展の前には、実際に出品する花器を持ち込んで活けたりもしている。
先生に活け方のテクニックや花の特性を教わりながらのお稽古の時間は、
とても自分自身を豊かな気持ちにさせてくれる。
また花のことだけではなく、花器の形状がいかに花の活けやすさを左右するか、
花のもちを良くするかなども教えていただき、花器を制作する上で大切なことにも
気づかされている。
お稽古を始めてから、個展での作品に自分で花を活けれるようになったのが
とても嬉しい。だけど実力はまだまだなので、作家自らが作品のイメージを壊したり
してしまわぬよう、小さな花器にちょこっとだけひかえめに活けている。
まだまだ勉強が足りないということでもありますね。