大西陶芸

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いよいよ、三越松山にて『第一回志陶展』

昨年に開催が決まり、「来年の年末に三越でグループ展するんよ。」と話していたのがつい先日のよう。

とうとう今週の7日に初日を迎えます。 しないといけないことはこまごま色々とあって、今日も日曜なのに工房で過ごしています。

来年からは少しスタンスを変えて仕事に臨むと決めているので、こういう大がかりな展示会はしばらくする予定はありません。

だからこそ今回はいつもの仕事とはすこし趣向を変えて、「白石久美」として素直な想いを込めた作品も多数作ってみました。

多分いつもの作品を知っている方は、そこを敏感に察知してくれるのではないでしょうか。

  

まず陶板画。

三種類の大きさで、合計13枚出品します。

オーソドックスなぼかしの染付で描いたのは薔薇やカラーや野葡萄などの植物のモチーフです。

またイッチン盛りで描いた桜や椿などの優しい色合いの小さな額もあります。

どれもこれもその一枚にこだわって描き、その陶絵をよりよい雰囲気で表現してくれる額を

1点1点額師である風雅さんに相談しながら制作した「こだわりの一品」になっています。

ですから、追作は受けません。似たものは描けても、まったく同じものはできないからです。

その色合いや絵の具の濃淡、筆で描いた線の流れや勢い。その一瞬一瞬が大切であり貴重なんですよね。

 

余談ですが、この陶板画を描いている時。いつものように私の作業机でお昼寝をしている、うちのネコ店長MOMOの

姿を見て、一枚描いてみました。ネコとか動物の絵は、正直なところ幼稚園生の方が上手いくらいかもしれません(笑)

でも一生懸命肩の力を抜きつつ(?)描いたところ、ものすごく可愛い出来上がり(自画自賛)になり大満足。

MOMOの顔も、失礼ながら実物より2割増しの愛らしさにしてますし。

こちらは私たっての希望で赤色の額を制作してもらい、私が買い取りました~~~。

 

他にも、今回は陶箱に初挑戦。

小さな円形の陶箱には、蓋を開けた内側にも絵を描いています。

どんな風に使われるのかな・・・と、いろいろと想像しながら作りました。

少し蓋をずらした状態で植物を活けても可愛いな。

香炉として使用できるように、香立てもつけておこう。

この中に指輪でも入れて、クリスマスプレゼントに使ってくれたらいいのにな・・・。と、妄想はつきません(笑)

 

どの作品もいつもの仕事としてではなく、こだわりを持って、手間暇かけて、心を込めて。

今現在の私の世界を表現できるものとなりました。

一般的ないつもの仕事とは違うので気力体力等使い果たしましてヨレヨレではありますが

このような作品をご覧いただけるのが次はいつになるのかわかりませんので、

年末お忙しい時期ではありますが、ぜひご高覧くださいますようお願いいたします。

開催中は終日会場におります。ご希望の方には解説させていただきますので、どうぞご遠慮なく

お気軽に声をかけてくださいね。

 

また私以外の3名の花器には、私が華道を教えていただいている愛媛でもものすご~~く有名で立派な

先生が花を活けてくださいます。

ほんとに普通の常識のある生徒なら(それも新米)、こんな図々しいこと頼めませんて!!

それも先生の本来の活け方ではなく、まったくもって自由に活けてもらうなんて、とんでもないことです。

そんな失礼な頼みにも快く受けてくださった先生の花も、みなさんに花器を含めて鑑賞していただければ幸いです。