大西陶芸

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ささやかな至福の時間。

午後7時。ギリギリまで仕事をして駆け込む「整体院」。私のささやかな至福の時間です。

初めて行ったのは、10年前。大量の記念品の絵付けを直前に控えたある日、

商売道具の右手手首に激痛が・・・!!こりゃいかん、どーしよ?!

知人にいいよと勧められて行ったのは、自宅横に隣接されたこじんまりとした整体院。

私よりひとつ年上で”誠実”な人柄が全身に滲み出てる上品で感じのいい先生でした。

まず私の身体のチェックをするやいなや、「どうしたんですか、この凝りようは??」

「どうして、こんなにかたいんでしょう??」「随分ひどい状態ですねぇ・・・。」と

かなりビックリした様子。  当の本人は「そうなんですかぁ~~」でしたが。

でもね、見事に治ったんです。  もう先生が神様に見えましたもん。

 

それからのお付き合いで、もう10年。今ではもちろん最初に痛いところを伝えますが

先生が一通り全身をほぐしてくれて、その際に悪い部分を見つけて(肩が痛くても

背中の肩甲骨の辺りからきていることもあるので)重点的に施術してくれます。

同じように痛くても、首からきてたり、肩からきてたり、腰からきてたりと色々です。

先生からの姿勢のアドバイスなども、とても勉強になっています。

 

今は月2回、午後7時から定期的に行っていますが、実は本来の診療時間は午後7時まで。

それは先生の奥様(受付)が、「7時以降でもいいですよ。どうせ家に居るんですから。」

とおっしゃってくれたから。 私としては仕事に支障が出ずで大助かりなんだけど。

それにしても先生、毎日ガンガン働かされているのねぇ~~と、ちょっぴり気の毒な気分。

そんなことを思いつつ幸せ気分にどっぷりと浸かっていたら、私の施術が終わる8時前に

またしても次の患者さんが来院!!

「ひゃ~~、先生!!いったい何時まで仕事してるの~~??」

「毎日そんなに沢山の患者さんを揉み続けて、自分の身体が凝ったりせんの~~???」

そんな私の質問にも、お上品な先生は「ふふふ♪大丈夫ですよ。」と笑うだけです。

その事実を知ってからは、毎回行くたびに先生と私、お互いの労をねぎらい合っています。

先生、これからもずっと元気でいてね。     

 

 

小学3年生三人娘

先日、近所の小学3年生の女の子3人組が先生に引率されて取材にこられました。

恥ずかしそうにモジモジしながら、緊張感タップリに自己紹介をしてくれます(笑)

なんでも、砥部の街に50基近くある砥部焼きのモニュメントや、焼物の里のシンボル

タワーである愛伊砥(えいと)くんのことを調べてくれているそうです。

たまたま私が愛伊砥くん制作の際に、絵柄のデザインを考える4名のうちのひとりに

任命されて携わっていたこともあり、子供達にも描かれている模様の持つ意味や

制作での苦労話などなど、そんな制作秘話を詳しく話すことになりました。

 

 

愛伊砥くんは2面に違った模様が描かれています。

七折地区の有名な七折小梅。みかんの町でもあるので、みかんの花。

反対側には、天高く伸びてゆく植物を・・。砥部町の発展を願っています。

植物の周りには、広田地区で有名な蛍を飛ばせました。

タワーの下部の水玉模様は、豊富で清らかな水をイメージ。上部の丸い球体部分には

砥部の自然溢れる山なみと、美しい空の色(夜空だったり夕暮れだったり)を表現しました。

沢山のタイルは制作が得意な窯元さんが大勢協力し、絵付け作業にはそれぞれの

窯元の絵付け師さんが交代で作業に参加してくれました。

 

 

これらのことを取材してまとめたものを、子供達が学校で発表してくれるそうです。

幼い子供達が、砥部焼のことを砥部町の大切な財産だと思ってくれている

様子がとても嬉しくて・・・。  

砥部焼に従事する者として、「本当にありがとう」という気持ちでいっぱいに

なったひとときでした。